国内最大級のシステム運用担当者向けイベント「Ops Summit2020」の開催意義とは?
フィックスポイント代表取締役・三角正樹インタビュー

運用現場は崩壊一歩手前。頭を抱える運用担当者にとってヒントとなるイベントを
昨年までは、フィックスポイントが開発・提供するシステム運用自動化プラットフォーム「Kompira」の活用事例をご紹介する対面イベント「Kompira MTG」を開催していました。毎年250名ほどの方にお越しいただいていたのですが、Kompiraの自動化に限定してしまうと、これ以上の広がりをなかなか見せられないと感じていました。今、システム運用の現場は崩壊直前の状態にあります。悲鳴をあげている現場が多く、何か変えなくてはならない危機感が常にあります。そんなシステム運用に携わる方々に向けて、より幅広く参考になるイベントを開催できたらと思い、イベント名やテーマ、講演内容を大幅に見直して今回の「Ops Summit2020」を開催しました。

国内でまだ例のなかったシステム運用担当者向けの最大級のイベントへ
「Ops Summit 2020」の「Ops」には、そのまま訳すと「オペレーション=運用」の意味です。
「Developers Summit」のように開発担当者向けのイベントはあるのですが、運用担当者向けの大規模イベントは日本ではまだ例がありません。そこでフィックスポイントが手をあげた形になります。実際にアンケート結果でも、多くの方に「これまで運用担当者向けの大規模イベントがなかったので、非常に有意義だった」と回答いただいています。困っているのに助けになる勉強会やイベントが少ない、またはそれらすべてを集約するイベントがない。このような声にお答えする形で、よいタイミングで開催できたと思います。



「DX」のワードが独り歩き。正しく理解することが難しい分野
セッション構成は、「DX」、「システム運用の自動化」、「システム運用改善」の3つの軸にしぼり、それぞれの分野で成功されている企業や組織にお話いただけるよう準備しました。「DX」については、会社として取り組みはじめている企業が多いものの、うまくいっているという企業は実はほとんどありません。私も過去にセミナー講演した際、参加者に手をあげていただいたのですが、9割以上の方が「うまくいっていない」と回答されていました。なので、DXの正確な定義も含め、DXの取り組みをうまくやるためにはどうしたらいいか、代表格となる企業や組織にお話いただきたいと強く思いました。政府の施策をお話いただくために経産省に、さらにDXの取り組みによってレガシーから脱するなど、DX施策で注目を集める日本マイクロソフトやデンソーにお声がけさせていただきました。あとは、運用のDXは「自動化」がキーなので、運用自動化の実例をNTTコミュニケーションズやオージス総研、エス・エム・エス・データテックに、運用改善の進め方については、専門家の方にお話いただきました。

成功の要因は、オンラインと講演ラインナップ
当初400名の集客を目標にしていたのですが、実際には予想を遥かに上回る931名の方にご参加いただきました。今回はじめてのオンラインイベントにしたことで、日本全国よりご参加いただけたのが大きかったかなと思います。また経済産業省や日本マイクロソフト、ライブ配信限定でしたがデンソーなど、聞いてみたい!と思わせる講演テーマと講演者をアサインできた点は大きかったかなと思います。

「人ではなく環境に働きかける」-自ずと変われるような構造づくりを
アンケート結果で印象的だったのは、私が自身の講演でお伝えした「人でなく環境に働きかける」点に多くの方が共感されていたことです。実際に、管理する立場にある方から「運用業務を変えたいけれど、今、運用にあたっている方が頑なに今の業務を変えようとしない」とよく聞きます。しかし、現場にも変えられない理由があるんです。20年同じことをやって守れと言われてきたのに、急に変われと言われても難しいですよね。みんなどうしても「人」のほうに注目してしまうけれど、もっと変われるような環境や構造にするほうが簡単だし、大切です。そこに納得感を持った方が多かったようです。「変わる」ためには、現場と管理職がともに納得感を持つことが重要なんです。どちらか一方が「変わりたい」と願うだけではうまくいきません。今回、イベントには現場クラスから管理職までほぼ均等に参加いただいたので、こういうイベントを介して、双方がこれからの運用に理解をしめし、変わっていくきっかけになれればと強く願います。

来年のキーワードは「セキュリティ」「DX」「政府のシステム運用」
現在、運用現場では、コロナ禍でのリモートワークで、「セキュリティ」がキーワードになっています。当社でも「オペレーションセンター出社ゼロ構想」を掲げ、それに向けて鋭意準備をしているので、来年は「セキュリティ」を一つの軸に、実際に出社ゼロに成功したオペレーションセンターのセキュリティ事情などを講演に入れられたらいいなと思いますね。また引き続きDXもテーマになってくると思うので、そちらもあわせて最新事例をご紹介していけたらと思っています。
さらに、この1-2ヶ月で、政府のシステム運用トラブルが露呈されているので、来年はその裏話や改善方法についてなど政府の方からお話いただけたら面白くなるのではと思いますね。


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