Fixpoint Mind Episode

Episode 04 社内システム効率化

社内システム効率化
より便利な状態を目指し、進んで困難な課題に取り組む。

プロダクトデベロップメント部(PD部)

プロダクトデベロップメント部は、Kompiraシリーズのサービス設計・開発を担当する部署です。現在は22名が所属しており、サービスの企画、設計から開発まで全工程を担っています。
今回は、新入社員研修にて打刻システムの開発を行い、毎日社員に活用されるツールを作り上げたF君にインタビューしました。

  • エンジニア

    F君
    2021年新卒入社。PD部に配属となり、製品開発にて幅広く活躍中。

Our Values

困難でも最善を選択する
真剣にサボろう

困難を選択することで得られる先

―新人技術研修ではかなり難しい課題を選択したのでは?
F君:そうですね、課題を選んだ際にはメンターの全員から止められるくらいの重めのものを選んでしまいました。
そもそも当社の新人技術研修では、ただ単にコードを書くのではなく設計から実装、ドキュメント作成までの開発の過程を一通り体験することを目的としています。
事前に会社の業務上の課題が10個ほど用意されており、新入社員は一人ずつ開発タスクを選んで課題に取り組む、という内容です。
私が選んだ課題は”会社に出社・退社した際の打刻とSlack連絡を一括操作できるようにする”というものでしたが、担当メンターには「自分なら一番やりたくない課題だ」と言われてしまいました。笑
勤怠システムが外部連携に対応していない点や、SalesForce という非常に複雑なプラットフォーム上で動かしている点から、難易度が高いのでは、と言われていましたね。

―そこまで難しい課題を選んだ理由は?


F君:単純に一番おもしろそうで、社内的に需要があった課題だったので取り組んだ 後も重宝してもらえそうだと思ったからです。
ほかの課題は会社の製品に関する内容が多く、あまりイメージが湧かなかったという理由もあります。打刻システム開発の方が社内的インパクトも大きそうでしたし。笑

当時、社内の勤怠ルールとして勤怠システムでの打刻とSlackでの連絡も必要だったため、どうしても二度手間感がありました。
出退勤時はもちろん休憩の度に、勤怠システムでの打刻とSlackでの連絡という二重のステップ を踏む必要がありスムーズな運用とは言えず、実際に社内から不満の声も挙がっていました。 両ツールを連携すれば二度手間がなくなり社員の負荷も減りますし、自分が楽したい気持ちもあったのでチャレンジしてみることにしました。

事前に軽く調べたところ勤怠システムとSlackを連携させている記事も見つけられたので、「この通りにやればいいんじゃないか?」と軽めに捉えていた部分も正直ありました。
ただ、いざ取り組んでみるとメンターのみなさんに止められた理由が分かりましたね。笑
やはりSalesForceに関する情報が少ないため、開発を進めていく中で発生するエラーの原因究明がとても大変でした。
技術的に難しい問題が多かったというより、前述の通りSaleseForceがかなり複雑なプラットフォームで且つ情報がないため、手探りで進めなければならなかった点が大きな障害となっていた印象です。

さらにSalesForce の設定には、管理者権限でないとできない、という厄介なものがありました。 その設定のため に、当社はフルリモート勤務が原則にもかかわらず オフィスに物理的に出社して、管理者に監視してもらいながら作業したこともありました。 技術力のある先輩方はこうなる ことを見越して止めに入ってくれていたんだな、と痛感しましたね。
開発部分もさることながら 、開発ではない部分での苦労がとても多かった印象です。
ただ 、そういう開発以外の苦労を知ることで実際の製品開発に近い体験ができたのでよかったと感じています。

走りぬく力と周囲を巻き込む力

―最後まで走り続けられた要因は?
F君:一番の要因は目の前の問題を解決することしか考えてなかったからだと思います。
小学生のころからコードを書いていて、途中で行き詰ることは経験としてよくありました。
ある意味、開発とは”そういうもの” なので、今回も 詰まるのは当たり前と受け止めてひたすら原因の究明と解決に集中していましたね。

そう考えていても弱気になったタイミングは何回もありましたし、特に最初の一週間くらいはずっと「これは無理なんじゃ…」と思っていました。笑
設定の漏れなど分かってみれば何という事はないことでも、直面しているときはなかなか原因に気づきにくい もので、一つ一つ潰していくのはやはり大変でした。
目前の問題に集中していたこと以外にも、ずっと一人で抱え込んでいたわけではなかったという点で、メンターの先輩によるサポートも大きかったですね。 コードレビューもしてもらいましたし、オフィスに実際に出社して作業しなければいけない時は一緒 に出社してくださり、SalesForceの設定作業もご協力いただきました。

ちなみに、研修期間は課題の期限もあったのでいくつか諦めた機能もあったのですが、研修後さらに 時間をもらって引き続き開発を進めさせてもらえました。 ブラッシュアップするにあたって本配属後の部署で使用している言語に改めて書き直したので、実務において開発する上での経験としてもかなり大きなものになりましたね。

―苦労して開発したシステムが現在社員の間で活用されていることについて、感じることは?


F君:純粋に嬉しいという気持ちがあります。
今までもコードは書いていましたが、実際に使用されている場面を目にすることはなかったので、自分が作ったものを社員のみなさんが使ってくれているのを見られるのはとてもやりがいを感じました。 社内だと実際に使ってくれている社員のリアルな声も聞こえますしね。

それに加えて、今回の研修を通じて社内 の今までのやり方に囚われるのではなく「いいものはいい」と評価される風土があるということが分かってよかったと思っています。 今回の打刻システム開発のように、すでにある業務フローを変えるようなことを新入社員に挑戦させてくれる社風がいいな、と感じました。

現に社内では、普段 からより便利な、より人が楽できる方向を考えて社員のみなさんが意見を言い合っている場面は多いです。
今回の新人技術研修を通じて、研修の目的だった開発の過程を一通り経験することはもちろん、フィックスポイントの社風や風土を実感することができたのも研修の大きな収穫だったと思います。


―ハードな研修期間を経て、現在の業務内容は?


F君:打刻システムの開発が一段落したあとは、Kompira AlertHubの細かい機能追加や不具合修正を主に行い、それを通してフィックスポイントの製品の開発に慣れていきました。
現在は、Kompira AlertHubに限らずKompira cloud 製品全体にまたがって新機能の開発に取り組んでいます。 設計の細かいところを詰める段階から任せてもらっていて、新機能の詳細 について製品担当者に相談や提案を交えつつ業務を進めています。
単純にコードを書くところから設計に携われるようになったので、できる範囲がだいぶ広がってきた実感があり、よりやりがいは感じられるようになりましたね。

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