Fixpoint Mind Episode

Episode 01 大手事業者との共同開発

大手とのサービス共同開発で、
業界に広くアプローチする

特別プロジェクト室

特別プロジェクト室は、2019年に新設された大手事業者と共同でサービスを開発する部署です。
現在は7名が所属し、Kompiraシリーズの提供とともに統合運用管理基盤の開発にあたっています。
設立10年に満たないベンチャーであるフィックスポイントと、歴史が長く規模の大きい大手事業者とのコラボレーションに奮闘するメンバーの業務をご紹介します。

  • エンジニア

    藤原
    SI部を経て2020年から特別プロジェクト室所属。

  • エンジニア

    當麻
    SI部を経て2019年から特別プロジェクト室の初期メンバーとして参画。

  • エンジニア

    芝野
    2021年新卒入社。最初の 配属が特別プロジェクト室。

Our Values

困難でも最善を選択する
フィードバックを自ら集める

つよつよパワーだけでは乗り切れないのが
大手企業とのプロジェクト。

―カルチャーの違う大手事業者との共同開発にあたって、苦労した点は?
芝野:僕は入社して最初の配属が特別プロジェクト室(以下特P)でした。社内でも売上の大きい部署ですし、大手事業者との共同プロジェクトと聞いてプレッシャーはありましたね。
まだやり取りはさほど多くないですが、最初のころは関係者を把握するのが大変でした。あまりにも多いので、誰が何を担当しているのかとか、名前と役割を一致させるのが至難の業です。プロジェクト一つ進めるのに、こんなにたくさんの人が関係するのだと驚きました。今でも全員が分かっているか怪しいくらいです(笑)

藤原:僕が特Pに配属されたのは1年前ですが、芝野くんと同じように全体を把握するのに苦労しました。なんとか関係者を把握して、最初の連絡をつけるところから始めました。
進行状況を把握するのも大変で、整理にかなりの時間を割いて、ドキュメントを残すことの重要さを今までよりも強く実感したのがこの時です。 進行状況を記録するだけでなく、言った・言わないを無くすためにもドキュメントは重要です。関係者がこれだけ多い中でそれがあると、大事故になりますからね。それはこの1年で学んだことです。
スケジュールを明確にして、やること、やらないことを決めるというのが僕の最初の仕事でしたが、体制の大きい会社と仕事をするにあたって、今までのようにぎりぎりまで引っ張っていると死ぬと思ったのを覚えています。

當麻:僕はこのプロジェクトの初期から関わっていますが、ドキュメントの品質については今でも苦労が多いです。
提出して、指摘を受けて、用意しなおして、また指摘を受けるという。そこを乗り越える必要があって、開発やプロジェクト進行以外にも乗り越えなければいけない課題が多いと実感していますね。

藤原:當麻くんは初期メンバーだから、分からないことがあれば當麻くんに聞け!という感じで。分からないことは全部當麻くんに聞いていたよね。そこは本当に助かってる。 今までは割と強い人のつよつよパワーで乗り切ってきたところがありますが(笑)それだけでは乗り切れないと思ったのがこのプロジェクトでした。
全員にフルタスクを振っていたら、誰かのタスクが事故ると確実に死にます。その余白を持つ必要があって、それを考えるのが僕の重要な仕事の一つだと思います。ただ、余白を持ちすぎると他の案件にメンバー持ってかれますけどね(笑)

規模の大きさと歴史の長さから聞こえる
「声」の広さと、吸い上げる力の強さを学んだ

―大手企業とフィックスポイントと違いは?
當麻:僕がこのプロジェクトで強く感じたのは、大企業であるが故の「聞こえる声」の広さです。それまでの蓄積があるので、今までの案件で顧客や運用側から出てきた意見の多さと、それを吸い上げる力がとても強いと思いました。
それは長い歴史の中で山ほどトラブルがあって、それを山ほど乗り越えてきて、それで蓄えた知見です。
それをまとめて僕らに要望として上げてくれるので、今まで以上にエンドユーザがどういうものが欲しかったのかが具体化したと思いますし、それをしっかり実現していけば、現実に使いやすいものが出来ると思いました。
その会社の名前を背負ったサービスを提供するのだから、それはもう日々頑張って食らいつくしかないという感じでやっていますね。

藤原:當麻くんが言うように、使う側の意見の量はかなり違いますね。あとは純粋に売る力が強いと思いました。PoC※1が決まるのもすごく早かったり。小さな案件に比べると、試験用の環境がすごく潤沢だったりします。そのあたりの仕組みがしっかりできているのは、強いなと思います。

芝野:例えばテスト一つ とっても専門の部隊がいて、人員をしっかり確保しています。 それが関係者の多さに繋がっているのですが、そういった体制の厚さは、やはり大手は違うなと感じましたね。

フィックスポイントにあって、
大手に無いものは「速度」。

―逆に、フィックスポイントの強みは?
藤原: うちにあって大手に無いものでいうと、一番は「速度」だと思います。やると決めて、すぐに始めて、可能な限り早く開発するという部分は、フィックスポイントは強いですから。
規模が大きくなると、稟議を上げて、人員確保してと、どうしても時間がかかってしまう。その辺は自社で内製するよりも、フィックスポイントに依頼するメリットを感じてもらえているのではないでしょうか。

當麻:規模が大きくなると、方式検討のメンバーと開発のメンバーが分かれてしまうことがありますが、フィックスポイントは同じです。一人一人が設計して、環境を用意して、実装して、ドキュメントを書く。
どちらがいいということではないですが、今のフィックスポイントは藤原さんを含めそれをできる人が揃っているので、広い部分で調整ができる。それがうちの強みだと思います。

芝野:僕は新卒で配属になったのもあって、APIのエンドポイント一つとっても何が標準で一般的なのか、そういうところから始めないといけないのですが、藤原さんに相談するとさっと答えていただけるので助かっています。
コードのレビューをしてもらっているときもそうですが、皆さん知見が 広いなといつも感じますね。

當麻:そこは本当にそうだよね。それは間違いなくうちの強みだと思う。ただし、エキスパートか、オールマイティーかで言えば、僕はどちらの人間も必要だと思うんですよね。

藤原: 僕はどちらかを選ぶならオールマイティーにできるほうが好きですね(笑)

芝野:僕自身も、 藤原さんと同じく裁量をもってオールマイティーに動けるほうが好きではありますね。でも欲張りですが専門性もある程度ほしいので、バランスが大事かなと思います。

當麻:好きか嫌いかで言うと色々見えたほうが楽しいですけどね。ある分野に特化した人も必要だし、両方に行き来できる人間も絶対に何人かいた方がいいと思います。

特Pで経験できることの多さは社内一。

―特Pだからこそ経験できることは?
芝野:大手のブランドは広く知られていますし、フィックスポイント単体よりもリーチする幅が広いと思います。 それを生かしつつKompiraが色々なところで使われていくというのは、このプロジェクトに関わる醍醐味じゃないでしょうか。

藤原:今まで僕らが経験してきたものと、このプロジェクトでは対象とする客層も大きく違います。その分、求められる品質も変わります。
ドキュメント一つとっても、ただ残せば良いというわけではない。句読点やインデント、改ページまで気を配る必要があります。これは特Pでしか経験できないことだと思います。

當麻:これは間違いなく、開発に関わるなら全員に経験してほしいレベルです。誰かが担当した一部の機能が見過ごされて世に出てしまえば、製品全体の品質が低いものになってしまう。
今後何かを作っていくという部分では、必須のスキルだと思いますし、それはこのプロジェクトで学んだことだと思います。自分にとってもまだまだ壁は大きいのですが(笑)

藤原: 僕はSI部から特Pへ配属になったのですが、ここはやれることの多さは社内一広い部署だと思っています。全部ありますからね。 品質への要求レベルもそうですが、SI部のように顧客の要望を開発して納めるというワンサイクルの仕事から、PD部がやっているようなSaaSサービスの開発まで、全部やりますから。
そういった意味で、経験できることの広さは社内随一です。

―今後やっていきたいことは?


藤原: 今共同で開発しているサービスは、フィックスポイントが目指しているものと同じだと思っています。全部SaaSで提供できるといいけれど、特化しすぎて難しいところを今開発しているわけで。
自分たちが目指す形を、カルチャーの違う企業と共同開発できるというのは貴重な経験です。
いずれは今要求されていることを、全部Kompiraで実現できるようになればいいなと思いますね。

當麻:運用の形をなかなかうまく実現できないところって、昔導入したものとか、すでに導入しているものがある意味で負債になっているからだと思うんです。監視ツールを導入してみた、ITSMツールを導入してみた、さらに新しいサービスが出て、こういうことができるぞと。じゃあ監視ツールを書き換えないといけないとなったときに、仕様を変えなければいけないところもあるだろうし、今までと違った形になると大変だからと、そこで手が止まってしまう。
今までそうやって導入障壁が高かったところを、接着剤的につなげられるのがこのサービスだと思っています。
まずはKompira AlertHub※2だけ契約してもいいし、そこからKompira Sonar※3の構成管理に広げてもいい。
色々な運用の場面で連携しやすいというところで、今までレガシーだったところに新しいもの、よりスマートな運用方法というのが実現できるようになっていくというのが目指すべきところかなと思っています。

※1新たなアイデアやコンセプトの実現可能性やそれによって得られる効果などについて検証すること

※2,3Kompiraシリーズのサービス



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